副所長からのメッセージ「自己紹介となごみに込めた想い」

こころとからだのカウンセリングルーム和（なごみ）へようこそ。

はじめまして　副所長の高橋芙美です。

自分たちでカウンセリングルームをオープンするにあたり、私自身が皆さんにとってどんな場所を提供したいと考えているのかこの場を借りて少しお伝えできたらと思っております。

私は小学校のスクールカウンセラーを10年ほどさせて頂いておりました。その中で、初回で来て下さった保護者さんからよく伺うのが、

“相談に行こうかどうしようか、だいぶ悩んだんですけど･･･”

というメッセージです。

カウンセリングの敷居は以前よりは下がっているのではないかと思っているのですが、多くの相談者さんが勇気をふりしぼって相談に来るという事実にいつも驚きながら相談にあたっていました。

私自身、思春期の多感な時期、友達関係などに悩み、
保健室に行って休憩したり、担任の先生に話を聞いてもらったりしたこともあります。

そんな中で、漠然と学校の中に相談できる場所があればいいのになあと
当時は言葉でしか知らなかったスクールカウンセラーに憧れました。

「もっと自分の身近に、気軽に相談できる場所があればいいのに・・・」

スクールカウンセラーは、子どもさんの通う学校に居るため、
お子さんや、そのご家族にとっては、一番相談場所として皆さんに身近な所です。

しかし、そんな場所でさえも、初めての相談者さんにとっては敷居が高い。

・・・でも、ちょっと不思議なことがあるんです。

いったん来てしまうと、お子さんも保護者の皆さんも

“先生、次は学校にいつくるの？”
　・・・とスクールカウンセラーのスケジュールを聞いてきたり、

“他のママにも行ってみたらって言ってみますね”
　・・・と、口コミで他の保護者に勧めてくれたりということがよくありいます。

　敷居が高いのは依然としてあるけれども、「ちょっと覗いてみたら安心できる場所と感じる相談者さんが多い」というのも驚くべき事実です。

　時には、悩みが解消できたので、お礼に来ましたとわざわざお越し下さる保護者さん。

　小学校のスクールカウンセラーである私に中学校のお子さんの相談をしに来てくれる保護者さんなどが出て来るようになってきました。

　中学校のお子さんの話を聞いている時に、悩みと言うのは簡単に切り分けられるものではなく、「複合的」なのだと感じます。
　自然と小学生の子どものことを相談に乗っていたら、中学生のきょうだいのお話や、保護者さん自身の話、そして配偶者や両親との話に発展することも少なくないです。

　そう考えると、相談というのは、「統合的に考える視点」が必要なのだなとつくづく感じます。

勇気を出して来て下さった相談者さんに、敷居が高いと感じる理由をお聞きすると、

“スクールカウンセラーがどんな人か分からないから不安だった”

“自分の相談が、スクールカウンセラーに相談していい内容かどうか分からなかったから”

という意見を多くいただきました。

・・・なるほど、聞いてみたら、色々な学びがあるな…と感じました。

カウンセリング自体、私が子どもの頃には馴染みのないものでした。

ただでさえ、自分の悩みを打ち明けるということは大きなエネルギーを必要とし、
無防備になる時でもあります。

相談される方が、
この場所は、守られた場所であるのかどうか
慎重に考えるのも当然です。

そのようなことを肌で感じたことで
皆さんに私自身の人となりを少しでも知っていただき、
少しでも相談への敷居を下げられたら
そんな思いから、「カウンセラー便り」を書き、学校で配布し始めました。

すると嬉しいことに、
“お便りをみてきました”という方がチラホラ。
・・・手ごたえを感じました

私自身が思春期の時に思った
“身近で相談できるところがあればいいのに・・・”
それが私の原点です。

こころとからだのカウンセリングルーム和（なごみ）では、私が学校の中で築いてきたそのような心なごめる空間を地域社会に拡げたいと思っています。

つまり、地域に住む様々な年代の人にとって、敷居が低く、気軽に相談できるような“身近に相談できて和める場所”を実現したいと強く願っています。

ぜひ、困った時には、なごみを活用してください。

なお、私自身が現在は他の仕事をメインとしている関係で、主に所長がカウンセリングを担当することが多いです。

女性カウンセラーを希望される方や、なごみの方針で私が対応させていただいた方が良い方につきましては、所長のインテーク面接（初回面接）を経て、私が担当させていただくこともありますが、相談に応じられる日程が限られておりますことをご容赦いただけますと幸いです。

皆さんの心と体が和めるような場所を今後も築いていきたいと思っています。
少しずつ私のブログを更新していきたいと思いますので、
私自身を少しずつ知っていただき、
必要として下さる方とご縁が繋がりますように…と願っています。

宜しくお願い致します。

2021年10月2日

こころとからだのカウンセリングルーム和（なごみ）ー北大阪統合折衷的心理療法研究所－

副所長　高橋　芙美